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遠き落日~野口英世は金使いの荒い自分勝手なくそ野郎!? 借金魔?

今回は本の紹介です。

その名も

遠き落日

遠き落日(上) (講談社文庫)遠き落日(下) (講談社文庫)

 

野口英世のイメージ

伝記になるほどすごい人!

野口英世、伝記にもなっています。

野口英世 (おもしろくてやくにたつ子どもの伝記 (1))

細菌学で有名になった人です。

黄熱病を研究したり、ヘビ毒についても研究しています。

もっと言えば今では

オサツ(千円札)にもなっています。

お札にもなる人なのだから、

さぞすごい人のはずです。

イメージとしては

  • 努力家
  • 自分を律することができる
  • 身だしなみが整っている
  • 整理整頓が得意
  • 口先で言うよりまず行動する

ただ、この本を読むとイメージは変わります。

読書後のイメージ 

正直、この本を読んだ後の感想で言えば、

  • 努力家→研究に関しては確かにそう。ただ、バイトとかの類の努力は苦手そう。好きなことはとことんやれるタイプ。
  • 自分を律することができる→全くできていない。お金があったらすぐに遊び、使い果たす。逆によく使い果たせるなと思えるレベル
  • 身だしなみが整っている→身だしなみには気を使わず、研究に没頭
  • 整理整頓が得意→いつだって身の回りはぐちゃぐちゃ。
  • 口先で言うよりまず行動する→まずは口先ででかいことを言い、そこから行動する。

 

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あらすじ

上巻のあらすじ

自堕落にして借金魔。しかし、その一方で、寝食を忘れるほど研究に没頭し、貧農の倅という出自の壁、幼少期の火傷によって負った左手のハンディ、日本人に対する西洋人の蔑視を撥ね除けた。偉人伝の陰で長く封印されていた野口英世の生身の姿を、見事に蘇らせた傑作伝記長編。

下巻のあらすじ

日本では将来が望めない。無鉄砲に、単身渡米した野口英世。そんな彼に実力重視の米国は肌に合い、やがて新進気鋭の学者として世界中の注目を浴びる。日本への凱旋、老母との涙の再会。まさに立志伝中の人となるも、提唱した理論が揺らぎ、黄熱病の研究で再証明を試みるが―。野口の栄光と最期を描いた傑作伝記。

上下巻の印象

上下巻の印象としては、

上巻では野口の生い立ちや、

人間のクズさ加減が良く書かれています。

ただ、くずだけども、頑張ったところも大いにある気がします。

下巻はどちらかというと、

野口の輝かしい部分が多く、

最後は悲痛な形となっていく印象でした。

小説として本当に面白いです。

この本の良いところ

多少ここまで野口英世の悪口に近い言葉を書きました。

この本は「野口英世の悪いイメージ」を

植え付けるような本なのでしょうか?

いえ。違います。

野口英世の「人間味あふれるところ」を

書いたと言えるでしょう。

ただ、彼の性格が好きな人もいるでしょうし、

嫌いな人もいるでしょう。

当時の彼も、名誉こそあったものの、

万人に愛されるわけではなかったようですし、

最後もほぼ孤独に亡くなっています。

 

個人的には、

もし、野口英世が僕の知り合いだったならば、

僕は彼とはうまくやっていけないことと思います。

野口英世はすごいのだ

ただ、僕が正確を受け付けられない

野口英世

やっぱりすごい人です。

良いところも悪いところも、

人並み外れているなという印象を持つ本でした。

その良いところ悪いところを

たくさん読めます。

ぜひ読んでみてください。

遠き落日(上) (講談社文庫)

遠き落日(上) (講談社文庫)

 
遠き落日(下) (講談社文庫)

遠き落日(下) (講談社文庫)