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医学生は「アルジャーノンに花束を」を洋書で読むべき?

今回は”FLOWERS for ALGERNON”「アルジャーノンに花束を」の紹介です。

あらすじ

Flowers for Algernonアルジャーノンに花束を [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス

端的に言えば「知的障害である32歳の男の人が書いた日記」です。

主人公チャーリーゴードンは知的に遅れていました。ある時、研究者に、「君の頭をよくしてあげよう。」と申し出がありました。頭が良くなりたいと漠然と願っていたチャーリーはヒトとしての、初めての実験・手術の被験者となったのです。(アルジャーノンというマウス、実験動物は、同様の手術により頭が良くなっていた。)

チャーリーは頭が良くなり、しまいにはIQ185に。色々な面で成長していきます。

ただ、先に手術を受けていた実験動物のアルジャーノンはあるときから、知能が後退していきます。はたして、チャーリーはどうなる?

この内容について、チャーリーの日記の形式で書いてあります。

話の最初の方は「知能が遅れているチャーリー」の書いた文章なので、スペルミスが多く読みにくいです。英語で読む際には、ルビ訳をお勧めします。

物語・この本の面白さ

科学・実験と倫理

「アルジャーノンに花束を」は「実験と科学倫理」の話題にも上がります。

チャーリーは科学者たちから「頭良くなりたいなら、この実験しようよ。」と持ちかけられますが、これはよくありません。チャーリーは知的に遅れているため、自分で実験を受けるべきか判断できないからです。

そういう実験におけるプロセスの問題も、この本から考えさせられるところとなっています。

ダニエル・キイス

 作者はダニエル・キイス。

多重人格をテーマにした本が多いです。この本は、先ほど書いたように、実験と科学倫理について有名ですが、二重人格的側面のある文章です。どのような形で二重人格が出てくるかは駈けませんが、二重人格的面白さがこの本にはあります。

医学的知識について

チャーリーはフェニルケトン尿症により、知的障害を持っていました。

医学部生なら、フェニルケトン尿症は1度は聞いたことのある有名な病気かと思います。ああ、そんな病気あったなあ、なんて思いながら読めて楽しいかもしれません。

名言

ページ数は僕が読んでいた本のものです。(全て”FLOWERS for ALGERNON”から抜粋)

  • The important reasons for going to colledge and getting an education is to learn that the things you’ve believed in all your life aren’t true, and that nothing is what it appear to be.(p75)
  • intelligence alone doesn’t mean a damned thing.intelligence and education that hasn’t been tempered by human affection isn’t worth a damn.(p243)
  •  experimental failure …  was as important to the advantage of learning as a success would be.(p249)

このように性、科学と人間、人人生などについて、名言が書かれています。

なるほどなあと思わされたり、本当にそうか?と考えさせられたりします。

面白いです。

僕ではこの本の面白さはうまくかけないです。

でも面白いです。

ぜひ読んでください!

(日本語訳もあるのでぜひ読んでみてください。)

アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)