今回は医学部新入生向けの記事です。ただ、医学部意外の新入生も、楽しめる話題を結構盛り込みました。ぜひ皆さん読んでみて下さい。
今回の テーマは大学1年生の「一般教養」についてです。
1年時の成績は大切
新聞記事にて
まずは、この文章を読んでください。
大学卒業時の成績は1年終了時の成績とほぼ一致し、入学試験の結果とは相関関係がみられないことが、東京理科大学(東京都新宿区)が同大の学生を対象に実施した調査で明らかになった。担当した山本誠副学長は「特に1年の6月第1週の出欠状況が、その後の学生生活を左右する」と話している。
簡単に言えば、
- 大学の成績と入試の成績はあまり関係ない
- 大学1年生の最初の成績はその後の成績と相関がある
ということです。このデータはまず知っておいたほうがいいでしょう。例えば、入試で1位で合格した人も、容易に大学の成績は下の方まで落ちるということです。
実体験として
たしかに、1年生のときに、再試にかかっているような人間は、2年生以降もガンガン再試にかかっているようです。
なぜこうなるのか?
なんでこんなことになるのでしょう?入試の成績と大学の成績くらいは、相関が会ってもいいようなものです。
僕なりの解釈を示します。
勉強は知識の積み重ね
結局はこれだと考えています。
勉強は知識を積み重ねていくものだから、一度遅れると、もしくは基礎を疎かにすると、追いつくことが難しくなるという考えです。だから、「1年生の最初の最初」が大切になるのでしょう。
ただ、この理由だと、「一般教養は手を抜く」一方で「専門科目は頑張る(2年生以降がんばる)」という人がいたら、1年の春の成績とそれ以降の成績は相関を持ちにくいです。
1年生の時の成績が、それ以降の成績と相関することには、別の理由もあるでしょう。それがこちらです!
アタマガイイというイメージ
大学入学時、クラスメートは皆知らない人です。受験の順位なんかも誰も気にしません。(一部、受験しか自慢のない人は気にするかもしれませんが・・・)
ここで、大学1年生で勉強を頑張って、君はスタートダッシュを決めたとしましょう。すると、たとえ君の入試の成績は良くなくても、皆は「あの人頭がいいんだ」と思い込みます。すると、頭がいいと思われている分、それ以降の試験でも、試験勉強についてはそこそこに頑張るし、周囲からはいろいろ勉強についての質問もされます(「この問題教えて!」など)。質問されることでさらに頭は良くなります。(質問に答えるのはいい勉強になる)こうして、どんどん勉強するようになるのです。
だから、1年時の成績と、その後の成績は相関すると言われるのでしょう。
医学部に入学する人へor一般教養なめている人へ
僕は以前こんな記事を書きました。
この記事の中では、「勉強やるもやらないも自分次第。好きにした方がいい」と書きました。
ただ、大学入学段階から、成績の下の方を狙うのは良くないと思うのです。
理由1 一般教養は好成績を取りやすい
好成績を取りやすい
まずはこれです。大学生のほとんど皆が一般教養をなめています。(そんなことない大学もありましょうが)特に医学部のやつはだいたいなめています。
逆に言えば、ちょっと勉強するだけで、好成績をとれます。
好成績をとるメリット(汚い話)
自分のためになる!とかきれいごとは置いといて、汚い話をします。話半分に読んで下さい。
医学部の先生も医学部生が一般教養をなめすぎていることに多少、苦慮はしているそうです。(自分が学生時代のときはなめていたのに)
そのため、一般教養もしっかりしておくと、医学部の先生からの印象は良いです。
「こいつ留年させるか・・・?」って迷われたときに、「1年生の時から頑張ってましたアピール」が多少はできます。(本当に多少だけだが)
理由2コスパを求めると後で苦労する
例えば、大学の成績で、「ギリギリで単位をとることはコスパが良い」という人もいますが、せめて多少の余裕を持って、単位は取っていくようにした方がいいです。
例えば、成績が「AA・ A・ B・ C・ D(C以上で合格)」とつくとしましょう。そのとき、AAを取る必要はありませんが、せめてBくらいは取っておいたほうがいいとは思っています。
なぜか?
医学の専門を勉強しだしてからはと、「ギリギリで合格」を目指す事は危険です。そんなことをしていては、簡単に再試になってしまいます。
専門分野を学ぶようになってから、しっかり勉強する人もいますから、一般教養は気楽に行っていいとは思います。ただ、多少は成績を取っておいたほうがいいかなと思います。
以上、一般教養でも好成績をとるススメでした。