診療報酬制度って知っていますか?
国民保険とも深いつながりがありますね。
辞書的な意味で記すと
患者さんが受ける診察や検査などの医療行為は一つ一つに値段が決められていて、病院に行った際にはその合計額が医療費となり、患者さん自身はその一部を負担(残りは国が)
というものです。
「診療費を国が負担する」これだけでも少しウマそうな話です。
それだけでなく、
「医療の格差をうまない」「多くの人に安定して医療を」
そういう役割もあるのです!
例えば、診療報酬制度がないと病院ごとに治療費を変えることができます。
すると、より最先端の医療の出来る病院や大きな病院はもうかります。(病院の効率化や自動化がしやすいため)
そのとき、都市の大きい病院の方が最先端の医療を行いやすい(人が多くて挑戦しやすい、情報が速く入ってくる、設備投資しやすい)ため、そのような、最先端の技術のある病院は都市に集まります。
だから、都市部の大きい病院ほどもうかることになります。
逆に、地域密着型の医療をしようとしても、みんなが人気病院に行こうとしてしまい、潰れてしまう病院が出てきます。すると、その地域の医者はいなくなります。
今日でさえ、都会の病院に医者が集まり、地方には医療過疎地帯があるくらいなのですから、地方の病院がつぶれやすくなるとなれば、地方の医療の崩壊は待ったなしです。
「病院はサービス業」「潰れるところは潰れてもいい。競争社会で負けただけ」
なんていう人もいますが、とんでもないです。
服を買う、外食をするなんかは、我慢してもどうにかなるものですが、
ひどい風邪をひいたとき(特に子供)なんかは医者なんていらないなんて言っていられません。(僕は自力で治そうとする派ですが笑)
そういう点から、病院はただのサービス業ではありません!
(そちらを分類する学問は知らないので、分類ではサービスになると言われたら何も言えませんが笑)
そういう観点で話をすれば、
診療報酬制度というものは、最高の「資産の再分配」となるわけです。
だれもが平等に、一定の額で医療の恩恵にあずかれます。
近年診療報酬が変わった!というニュースがよく目につきます。
時代に即して診療報酬を変えて、医療費を下げようという動きがあります。
これが繰り返されると、医師の収入の低下を招く!今医学部に入った人はやばいかも・・なんて噂も医学部の中にはあったりもします。ただでさえ、昔より進級しにくい医学部が増えているのに、収入まで減るとなれば、お先真っ暗・・・・
一応、診療報酬については2年に1度改定しているようです。
科ごとの医師の偏在を防いだり、景気に合わせたりするとか・・・・・
その割に、医師の偏在はかわってないような・・・・・?笑