以前、上肢の骨について学びました。
今回は、下肢の骨です。
上肢と下肢
上肢の骨は

こう分類されるのでした。
下肢も似たようなものです。

四足歩行の動物にとって、
前足と後足は似たようなものですから、
それに順ずる人の上肢と下肢も似ているのです。
下肢骨全体概要

ア寛骨 イ大腿骨 ウ腓骨
エ脛骨 オ足の骨
下肢の骨の各論
寛骨
下の図はいわゆる
骨盤ですね。
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正確には寛骨と仙骨(仙骨は脊椎に分類される)、
二つがのっています。
下肢、寛骨、といわれれば、
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この部分のみをさします。
個の骨を外側から見てみると、
こうなります。
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この中心の所(寛骨臼)に、
大腿骨頭が入り込むわけです。
この横から見た図に、
青い線が入っていると思います。
(特に、寛骨臼のあたり)
これは、
寛骨は、恥骨、腸骨、坐骨という
3つの骨がくっついてできた骨であり、
青い線はその境界を表しているのです。
大まかには下の図のような形です。
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これは、寛骨の部位ごとの名称にも影響しています。
覚えるべき名称は以下の通りです。
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ア坐骨棘 イ上前腸骨棘
ウ下前腸骨棘 エ閉鎖孔
これ以外にも覚えるべき部位はたくさんありますが、
とりあえずはこれだけにしておきましょう。
(今書いたところは
多くの筋肉が付着する部分ですので
かなり重要です!!!)
大腿骨
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大腿骨です。
大腿骨は特別大きいです。
(長さ的には一番長い)
太ももを見てください。
あなたの太ももは、
この大腿骨一本で支えられています。
その長さのイメージが付いたでしょうか?

ア大転子 イ大体骨頭
ウ小転子 エ外側上顆 オ内側上顆
大体骨頭が寛骨臼にはまって
股関節が形成されます。
股関節
この記事にて、肩関節は、
脱臼しやすいと書きました。
肩関節は弱いのです。
反対に、股関節は強いです。


上図のように、がっちり固定されています。
肩関節はそうではありませんが、
股関節は、体の体重を支える働きがあります。
なので、肩関節より、
関節が強くないといけないのです。
(もし、股関節が容易に脱臼したら、
人は、二足歩行できなくなります。)
ちなみに、ここを支える人靭帯は、
- 腸骨大腿靭帯、
- 坐骨大腿靭帯
- 恥骨大腿靭帯
などなどです。
これらは、肉眼で判別するのは
とても難しいです。
脛骨・腓骨

脛骨と腓骨です。
太いほうが脛骨です。
腓骨は、ぶっちゃけ、
あまり意味がないそうです。
(正直、なくても生きてはいける。)

とりあえず、今は、
ア外果 イ内果 を覚えましょう。
先ほど出てきた、
外側上顆とは「か」の字が
果と顆で違うことに注意しましょう。
足の骨

ア踵骨 イ距骨 ウ立方骨
エ舟状骨
オ楔状骨(内側、中間、外側の3つ)
舟状骨は手にも足にもあります。
ちなみに、英語で書くと、
scaphoid(手)とnavicular(足)で違います。
今日のQuestion
肩関節と股関節では、どちらの方が安定性があるか?