医学部事情

医学部は割にあわない!?大変な割に儲けも少ない!?

今回は、「医学部は割にあわない!?大変な割に儲けも少ない!?」という内容で記事を書いていきます。

医学部は割に合わない!よほど楽な道もあるだろう。

まず、先に結論から書きましょう。

「医学部は割に合わない」という意見は正しいと思います。なぜか?見ていきましょう。

割に合わないという事はどういう事か

最初に、「割に合わないという事はどういうことか」という事について書きましょう。

「割に合わない」という事は、「コストの割に結果が見合っていない」ということです。「コスト>結果」ということです。もっと言うなら(言い過ぎかもしれませんが)「医学部に入ることは高コスト・中(低)パフォーマンス」、「莫大なコスト・項パフォーマンス」と言えるでしょう。なぜか見ていきます。

医学部には医者になることは高コストである

「医学部に入り医者になることは高コストである」これは、事実です。医学部に入るためにはコストがかかります。具体的には「時間とお金」がかかります。

医学部に入るまでにコストがかかる

まず、「医学部に入るまで」にコストがかかります。医学部に入るためには、小さい時から(ある程度は)勉強しなければなりません。いくら天才の人でも、大学受験に際しては、たくさん勉強しなければなりません。

「(医学部合格)=(当人の才能)×(勉強量)×(勉強の質)」と書けるとしましょう。

  • まず、才能が必要である(コスト)
  • 勉強量を稼ぐには時間が必要である(コスト)
  • 勉強の質を高めるために塾に通うなどすれば、お金がかかる(コスト)

このように、大学受験ひとつとっても、コストが大きいです。それ以前に、「医学部進学のために、進学校の高校に入学する」「中学受験する」「小学校・幼稚園受験する」なども含めれば、かなりコストがかさむことが分かります。

「医学部に入る」このために、多くのコストが必要となるのです。

医学部に入っても高コスト

医学部に入ってからも大変です。もっというなら「医学部に入るまで大変だった(コストをつぎ込んだ)のに、医学部に入ってからも頑張らなきゃいけない」ということです。

一般的に「日本の大学は入るまでが難しく、入ったらあとは簡単」」とは言われますが、医学部は卒業するのも難しいです。卒業するまでも高コストです。

  • 6年間も在学しなければいけない
  • 医学部で3人に人値は留年すると言われているほど進級が厳しい。勉強しなければいけない
  • 私立の医学部だと学費は高い

このように卒業するまで、努力が必要となります。

医学部に入り医者になるパフォーマンスはコストに見合わない

では、卒業するまでに、一生懸命頑張ったからと言って、そこから、「それに見合った報酬」があるかと言われれば微妙かもしれません。

僕は医者になっていませんから、確実なことは言えませんが、例えば以下のようなことが、学生の間で言われています。医者の仕事は、

  • 仕事は大変だし、勉強もし続けなければならない(仕事が楽ということはない。むしろ人の命・生活にふれあうため、ストレスフルだったりする)
  • 勤務医ならば、勤務体制が不安定(当直などもある)
  • 給料が高いと言っても税金でたくさん取られる(給料はある程度以上になっても、あまり幸福度は上がらないそうです・・・)
  • 労働時間が長いため、結局のところ時給は低い

「ここまで頑張ってきたから、ここからは人生ボーナスステージだよ」とは言えないようです。

他の職業にならなきゃわからないが

もちろん、どんな仕事でも、大変でしょう。その職に就くまでに多くの努力をします。「医者だけが、コストに見合った職業ではない」わけがありません。ただ、いざ医学部に入ってみると、そこで勉強を続けていると、「ここまでこれだけ頑張っても、これくらいのリターンしかない!?」と思わされる時もあります。

医者と一言で言ってもいろんな医者がいますから、リターンが大きい医者もいます。小さい医者もいます。個別な話は何とも言えませんが、今の僕は「コストの割にはリターンは少ない」と思います。

ではなぜ医者を目指すのか

ここまでウジウジ、ブログを書いているのに、なぜ自分は医者を目指すのか?

理由の一つとして「ここまできてしまったら、もう引き返せない気がするから」という弱気な、消極的な理由もあるでしょう。

ただ、「コスト・リターン」の話はもう少し複雑かもしれません。

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「給料が高い」「時給が高い」というリターンは少ないかもしれませんが、

  • 人の役に立てる
  • 選択肢が広くもてる
  • つぶしがきく
  • 社会的信用がある

など、「あまり目に見えない(数値化できない)」リターン(というか仕事としてのメリット)があることも事実です。それが自分の性に合わない人には、医学部は向いていないのかもしれません。

「仕事に何を求めるのか」を考え、「自分に医師は向いているのか」を考えるのも大切かもしれません。