医学部事情

医学部は文系的側面が強い!?

今回の記事では「医学部は文系的側面が強い!」というテーマで記事を書いていきます。

医学部は理系である!?

入試における区分では、一般的に、医学部は「理系」に所属しています。(医学部の入試においては、英語・数学・理科の3つが試験科目であることが多い)

入試の科目の観点から容易に想像できることですが、医学部に入ってみれば、「英語・国語が得意」と言う人より、「数学・理科が得意」と言う人の方が多いです。

入学後は「医学部は文系」!?

ですが、いざ医学部に入ってみれば、「医学部は文系的側面が強い」と感じます。

その理由を以下に記してみましょう。

  • 数学・物理の知識などほとんど使わない
    ・・・研究をするにしても、数学的技能などほとんど使いません。(プログラミングができると、研究は進めやすいと思いますが、それ以外の数学的技能はほぼ無用。中学生までの数学ができれば、医学部での勉強にはついていける。研究をしようと思えば、統計学を学ばなければいけないが、学部の内はそこまで必要とされない。)
  • 医師は知識が非常に求められる。医学部に入ってからの勉強は、「暗記・暗記・暗記・・・・」と暗記ばかりになりがち
  • 医療倫理学(医療に関する倫理学の授業)など、文系チックな授業がある
  • 人(患者さんなど)に寄り添う医療を目指さなければならない。(ヒトとコミュニケーションが取れない奴は論外。「理系馬鹿」「人とコミュニケーションとるのが苦手」ではいけない。)

以上のような特徴が医学部の授業にはあります。

そのため、

  • 「医学部はむしろ文系ではないか」
  • 「そもそも学問を文系理系に分けるのがおかしいのではないか」

などの意見が医学部内にも出ています。

医学は丸暗記だけでもないのも事実

ただ、いくら「医学部は文系的側面が強い」とはいえ、理系学問分野であることも確かです。

学習において、暗記量は多いですが、理屈に基づいた話も多々あります。その理屈が難しかったりして、理屈抜きに、丸暗記勉学を進めてしまうので、丸暗記量が多くなっているとも言えます。

「理論・理屈を理解しながら暗記をしていく」ことが大切なことは事実です。

このように、医学部は「理系」「文系」両方の側面を持つと言えます。