医学部ってやっぱり変です。「『年が上』=『尊敬』」ではないのです。22歳が30歳相手にタメ口の時もあります。30歳が22歳に敬語を使う時もあります。
そのような事実をつくりあげる「医学部再受験生」というものについて、今回は記事にしていきます。
医学部再受験生とは
大体の医学部生は、高校卒業後、現役であれ浪人であれ、そこから医学部に入ることが多いです。
ただ、再受験生は一線を画します。
一度他の学部などで大学を卒業したり、すでに社会人として働いている人が、「再び」「受験で大学に入る」ため、再受験生と言われています。
再受験生とそれ以外の関係
再受験生とのタメ語
再受験生は入学当初は、「年上」感がありますが、次第に、その風格もなくなってきます。
大抵の社会では、歳上の人には敬語を使うことが多いですが、医学部では、「入学した年=人間的立場」となっています。
ここには少し医学部事情が絡んでいます。
まず、医学部では、入学直後でも、現役合格の人と1浪の人がそこそこ対等に話します。現役合格の人は2浪、3浪の人ともほとんどため口で話します。(浪人生では敬語を使われるのが嫌な人が多いです。)
医学部は多浪(何度も浪人をして入学した人)もいます。4浪・5浪・僕の知る限りでは8/9浪などもいます。
現役=1浪=2浪=3浪となっていくうちに、皆がタメ語で話すようになるのです。
特に20歳と22歳(再受験の最低年齢)の見た目はあまり変わりません。そこで相手の年齢を気にしていては、面倒なのです。
敬語の再受験生もいる
たまに、敬語を使われている再受験生もいます。再受験生の中には、
- タメ語で話してほしいという人
- 敬語を使ってほしそうにしている人
の2パターンがいます。
前者は控えめな性格だったり、再受験をネタにしている学生、後者は社会経験などを誇りに思っている学生が多いように思われます。(前者が誇りがないというわけでもありませんが)
再受験生の気持ちが分かるとき
僕も、4年生大学だと、卒業して再受験できる年齢になってきました。
「再受験」とは、「僕が今、1年生に混じって授業を受ける」ことなのです。
1年生は若くてかわいいものです。我が強かったり人の話を聞くのが苦手な人も多いです。
そんな1年生の中に、ぽんと入れられたら大変だなあとは思います。
再受験生の人は、ひよこの中に入れられたニワトリのようなものです。ひよこと仲良くできないものもいるでしょう。再受験にはある程度の覚悟はいるのではないかなと感じます。
以上再受験について考えてみました。