大学受験

医学部受験・志望校の決定には大学の立地(地域)がかなり重要!・研究・臨床

医学部受験校の決定には悩む人が大勢いると思います。

そのような悩みがたくさんあると思いますが、僕は「立地」が何よりも大切だと思います。

決め方はいろいろ?

まず、初めに言うと、僕は今の大学を、

  • 偏差値
  • 地域性
  • 所属したいサークルの強さ

で決めました。

大学同士を比較すると、進学先にかなり迷うことは多いと思います。どの大学にもいいところはありますから、受験校決定の決め手に欠けやすいのが現実です。

そんな中で、受験校決定の際に一番気にしてしまうのが偏差値でしょう。偏差値は、大学志望校選びの一番わかりやすい指標で、「自分に合っているであろう」大学を選択できそうです。でも、大学に入学してから振り返ると、偏差値で大学を決めることは「必ずしも正解ではない」「むしろ誤りになることも多い」かなと思います。

医学部の志望校は地域が大切

まず、最初の結論(鉄則)として、偏差値ではなく、以下の二つの指標が大切だと感じます。

  • 自分が働きたい地域にある大学(将来、地元で働きたいなら、地元の大学に行くべきだと言うこと)
  • その地域に来る医師の多い大学

働く場所を探すときには、情報が命

まず医学部の世界では、情報が命になります。その情報は、(特にうまみのある情報や希少な情報は)一部の人のみが知っていることも往々にしてあります。その情報については、「就活」についても同様です。就活情報という、「重要な情報」は、大学の先輩だったり、OBの先生方から仕入れることが多いです。

例えば、研修先の病院を選ぶときの情報は、先輩たちに聞くことになります。その情報は、「その病院が忙しいか、ちゃんと教育してくれるか」だけでなく、研修医の採用試験のようなものの情報までに至ります。以下のような情報は、直接聞かないと分からない情報になります(情報格差が生じやすい)。

  • 給料:時間外の給料が出るか出ないかは大きな差が出てくる。例えば、研修病院検索サイトで、給料が安く表示されている病院でも、当直費がたくさん出たら給料が高いこともあるし、逆に低くなるパターンもある
  • 忙しさ:百聞は一見にしかず
  • 過去問情報:採用試験では、過去問情報を持っているかが、勝負の大きな分かれ目になる。過去問は見学に行けばもらえるが、「自分の知り合い」がいる病院からは情報を入手しやすい。
  • 採用する側も、地元の大学出身者が多いことが多い。どうしても、地元の学生をとってしまいがち。

分かりにくいので具体例を挙げて説明しましょう。例として、初期研修の研修先の決定について考えます。例えば、金沢市の中核病院で働きたいと思うと、東京大学医学部を卒業するより、金沢大学の医学部を出身したほうが、働きやすい場合が多い、ということです。(いろんな地域から学生を募集したいという病院もありますが数は少ないと思います。)

患者は偏差値を知らない・イメージのみ知っている

また、病院の世界、大学の世界から離れて考えると、ぶっちゃけ大学の偏差値なんて知らない人が多いです。(大学受験を経験する人も世の中の半分程度しかいません)

地域の大学の方がなじみがあって信頼してくれたりもします。そのため、あなたが今住んでいるところで将来住みたいと思ったら(今住んでいる地域で働きたいと思ったら)、自分が今一番いいなあと思える大学を目指せばいいです。(その地域の人がもつイメージのいい大学)

偏差値はそこまで気にしなくていいです。(あまり強く言いきることもできませんが)

例えば、北海道に住む人は、名古屋大学より北海道大学の方が、もつイメージはいいのかなと思います。ですが、偏差値だけで見ると、名古屋の方がいいです。こういうときは、北海道大学にしたほうが良いです。(偏差値の良い大学に行くという選択もまた、正しいとは思いますが。)

このように、大学を選ぶ際には偏差値以外の側面もあることを、忘れてはいけません。(受験生だと偏差値にこだわってしまいますが笑)医学部は六年間で長いです。その地域に定着してしまうくらいのつもりでいたほうがいいかなと思います。

就職先は地元が良いのでは、という話

地方に行くのはリスクが高い

  • 「田舎の大学」にいく
  • 自分の言ったことのない地方に行く

という行為は割とリスクが高い行為だと病院で実習をすると感じます。その理由は「方言」です。
自分がこれまで全く知らなかった土地で、方言を聞くと、何を話されているのか分からないこともあります。逆に、自分の地元の言葉なら、多少なまりがひどくても、理解できます。

患者さんとのコミュニケーションは医療現場において、かなり大事ですが、あまり知らない地方(かつ田舎)に行くと、それが困難になることも合うので注意が必要です。(偏差値数ポイント程度の違いなら、なるべく慣れ親しんだところが良いでしょう。)

都会は給料が安い・経験が薄くなる

「じゃあ、逆に、とりあえず都会にいけばいいじゃないか」と感じる人も多いのですが、都会は医者が飽和していたりします。

  • 給料:都会と田舎で、給料が倍近く違うことは普通にあります。
  • 経験:田舎の病院では、ばんばん手術手技を練習して実際に参加できたりしますが、都会では医者が余っているのでなかなか手術に参加したりできなかったりします。

研究したいときは話は別

ただ、研究したい場合はこの話は全く別です。研究に関しては、「国からお金がたくさんもらえる大学」に行った方がいいかなあとも思います。(調べてみてください!)

しかし、医学部では、研究医志望者が臨床医志望に変わることが少なくありません。
入学するときに研究の道も視野に入れている人が、在学するにつれて、臨床志望になることも多いです。なので、臨床もするかもしれないとは考えといたほうがいいかもしれません。

おまけ(僕の聞いたウワサ)

以下の話は、あくまでもウワサ半分の話です。

各地域で、どこの大学が強いか(医学部)

大体各地方の旧帝大が、その地方では強いです。ただ、各県に医学部が設立されてからは、旧帝大の力は昔ほどはないとか…

 偏差値のからくり?

名古屋に本社のある大手塾の偏差値では名大の偏差値が他の予備校より高く見積もられている・・・?

 京都で医者になりたい?

医局の関係上、実は京大出身者より京都府立大出身者の方が京都では働きやすかったりする・・・?

あくまでも、僕が高校生の時、学校や塾の先生に聞いた話ですので、何十年も前の情報だったり、唯のウワサだったりもするかもしれません・・・・(一応参考まで!)

てきとうなアドバイスを入れるなら

かなりざっくりしたイメージを言うなら、「医学部 学閥」で検索して出てきた画像を参考にすればいいかなと思います。こういう画像は、必ずしも正しくない部分もありますが、大きく外しているわけでもないのが現実です。(正確には、学閥というのも難しくて、「○○病院の××科はA大学出身者が多い・△科はB大学の人が多い」などあるので、ざっくりでいいと思います。)