今回は医学部受験合格者の現役生と浪人生についての話です。
医学部は現役生以上に浪人生が多いところもあります。全体的に見たら浪人生の方が多いです。今回はそんな、医学部入学者の現役生と浪人生の違いについて見ていきます。
合格者の多くは現役生?浪人生?
まず、現役生と浪人生どちらが多いかです。
僕が思うには現役生と浪人生は半々だと思います。(全体的にみると)(調べてみたら、現役生の方が少ないところが多いです。)
こちらの記事によると
- 医学部志願者の65%は浪人生
- 医学部合格者の62%は浪人生
ただ、その中でも現役生が多いところもあれば、浪人生が多いところもあります。なぜこうなるか?この問題について見ていきましょう。
浪人生が多い理由
浪人生は学力が高い
まず考えられるのは、非常に単純な理由です。浪人生は現役生より、力(学力)があるという理由。現役生より数年間余分に勉強しているのですから。
(「浪人しても現役の時より成績のびるとは限らないぞ」そうかもしれません。ただ、「試験への慣れ」などは浪人生の方があります。)
浪人生は心構えも強い場合が
また、浪人してから、「さすがにこれ以上は浪人できない」と言って、志望校を下げる人もいます。そうなると、浪人生の合格率は上がるのです。
現役生が多い理由
現役生ばかり取りたがる大学も
一方で、現役生が多いところもあります。学力の観点で言えばおかしいです。この要因としては現役ばかり取りたがるところもあるということです。(医学部不正入試(浪人差別))
そういう医学部もあることを知っておいてください。なぜ医学部で現役ばかり取りたがるのか?その理由について見ていきましょう。
理由Ⅰ:医師は若いほうがいい
医者不足に悩んでいる地域の大学などはこれです。
医学部では最低でも6年間在籍することになします。この6年間を終えたら、医師になります。医師として一人前で働くのはもっと先です。
24歳で医師になる現役生と、27で医師になる3浪生。医師不足の解消のためにはどちらをとればいいかは明らかです。
また、医師不足でなくても、他大学の医学部との競争を考えると若いほうがいいでしょう。長く戦えますから。
理由2:現役生の方が要領が良い・・・?
現役生の方が若くて、吸収がいいだけかもしれませんが、現役生の方が、医学部に入ってからの成績は上のように感じます(全体的に見て)。
受験でも、合格するまでに「高校三年間を費やした現役生」と、「プラスで数年間勉強した浪人生」を比べると、現役のほうが効率よくやっているのは明らかです。
確かなことは言えませんが、大学入学後の成績は浪人生より現役生のほうが上である印象です。そんなわけで、点数が同じくらいなら現役生をとろうとする大学もあるらしいです。
入学してからはどうか?
現役の方がいい?
上でも述べました通り、現役生の方が効率よく勉強している人が多いのかなとは思います。(効率いいから現役で入ったともいえる。)
ただ、多浪している人や、他の学部などを一回卒業した人は危機感もっている人も多く、(これ以上社会に出るのが遅れてはいけない・・・みたいな)しっかりとこなしている人も多いです。
全体のトップ層を見ると他の分野を学んできて、医学に関心ができた再受験生もいれば、普通の現役生もいる。そんな感じです。
医学部入学後大切なのは
大切なのは入学時の入試の点数ではありません。入学してからどれだけ勉強したか、です。
高校の時の成績は、大学の成績には全く相関しないらしいです。(英語は相関するらしい)
高1での理科(物理・生物)選択をする人へ – 医学生の解釈(ブログ)で書きましたが、生物受験の人は、1年生の間は有利です。ただ、2年生になってからはそんなこともありません。
どこかの大学の統計では、
- 大学の成績と入試成績とは関係ない
- 1年時の成績がその後の大学の成績と相関がある
とデータが出ているそうです。入学後もしっかりと勉強しましょう。
現役生と浪人生は仲良し(ため口)
現役生と浪人生、合格しちゃえばほとんど一緒です。みんな対等に仲良くやってます。 年齢の上下関係などは、そこまで気にする必要もありません。
入学直後は、現役生・浪人生、年齢を気にして、「敬語」などの壁がありますが、医学部6年間の間で、そんなものは忘れます。入学後しばらくすると、現役・浪人、まったく意識することはなくなります。(意識するのは入学直後のみでしょう。)