今回は医学部の部活事情についてです。
「医学部生は、将来お医者さんになるんだから、勉強ばかりしているイメージ・・・・」かと思いきや、意外とそんなこともないんです。
では、どんな部活があるのか?、どんな人たちがいるのか?なぜ部活に入るのか?などなどについて見ていきましょう!
医学部の部活はどんな感じなの?
公式か非公式か
医学部の部活は、医学部の学生だけで構成されていることが多いです。そのため、総合大学では「全学(全ての学部)」の部活と医学部の部活がふたつあることが多いです。
このとき、医学部の部活は、
- 学校全体ではサークル扱い
- 医学部では正式な部活扱い
とすこし分かりにくい立場に立たされることもあります。
強さはどれくらい?
当たり前かもしれませんが、強いところも弱いところもあります。
強いところには、高校生の時インターハイで入賞していたりベスト8にはいっていたりする、輝かしい成績を持つ学生がいたりもします。そういう人は個人競技の種目に多い気もします。チームスポーツでインハイに行くチームで、全国大会クラスまで頑張りつつ、受験勉強を継続して頑張るのは難しいのかもしれません。(あくまで僕の推察)
そこまで強くない医学部の部活になると、「趣味で楽しむ人が多いー」な部活になります。
ただ、「強い人」と「そこまで強くない人」が同じチームで頑張っている(共存している)ところも数多くあるかと思います。
練習頻度は?
部活の練習頻度もまた、部活ごとにかわってきます。中学高校の部活に似て、週5,6とかの部活もあれば週1-2のところもあります。(ほぼ活動していない部活もあります。)通常の部活では、週3,4が多い印象です。
部活を休むのに、寛容な部活と寛容でない部活が存在します。休みに寛容なところは部員数が多くなっている傾向があります。(「気軽に休めるから」「幽霊部員でも部活に所属しておきたいから・・・」と部員が入部することで、人数が増えていると考えられます。そんな幽霊部員でも、部活動の恩恵は受けられたり。)
指導者はいないことが多い
高校までと異なり、部活は「学生自ら」行うものです。
部活には顧問がいないわけではないですが、医学部の部活では、練習熱心な顧問はいないです。(大学の先生らが顧問。学生の部活にはほぼ関与しない。)
顧問がいない分、みんなが自分で考えて動かなければなりません。みんなが思ったことを自由に言えます。(そのため意見がばらばらになることも大いにあります。人間関係も複雑になりえます。)
医学部生なんて我が強い人ばかりです。自己中心的な人もいます。
そういう人の集まりで、かつ、上から指示を出す顧問がいないとなれば、後はもう、皆がなすがまま。「相手のことを思いやる力」が必要とされます。
部活ごとにもつイメージ
中学高校の部活と同じようなイメージを医学部の部活でも持ちます。例えば、
- バスケ部、野球部、サッカー部等は皆でよくかたまっているイメージ
- 陸上部、テニス部等は部活内でも仲良しグループががあるイメージ
みたいな(あくまで僕の個人的意見)
部活で花見に行ったりするイベントもありますが、部活ごとに様々な面で特徴があると思います。(飲み会の激しさとか)
部活の決め方
後述しますが、医学部では、大体の人が何かしらの部活に所属しています。
- 「そんなこと言われたら、部活に入らなきゃ」
- 「でも、どこにいけばいいかわからない!」
という人も多いことでしょう。
大丈夫です。(大学ではどこでもそうかと思いますが、)新入生歓迎会的なのが入学してから1ヶ月くらいは続きます。(部活ごとに先輩が後輩におごってくれるイベント期間です。)
新入生は、いろんな部活の新入生歓迎会に参加してみてください!新入生歓迎会での出会いで友達が増えることが多いです!興味なかった部活の新歓にもいきましょう。興味がわくかもしれませんし、知り合いも増えます。主催者側も、全員が部活に入るとは思っていません。皆他の部活にも流れることを承知で、「でも、こっちにこないかなー」ぐらいのつもりでいます。
部活の決め方で悩んでいる人は、以下の部活のメリットデメリットを読んでみるか、以下の記事をお読みください。
部活のメリット~「なぜ部活に入るの?」
「医者になるって決まってるんだから、勉強だけたくさんして、いい医者になれよ」
こういう意見がたくさんあるのは重々承知です。僕もそう思います。
なんだかんだいって勉強しなかったら、もしくは、医学部に入っていなかったら、医学生なんて勉強以外何もできない人ばかりです。(一部は除く。)
ですが、部活に入るメリットも色々とあるんです。主なメリットとしては以下があります。
- 交流の輪が広がる
- 病院の医師・先生との会話が広がる
- 体を動かす機会を得る
- マルチタスク能力が上がる
それぞれのメリットを見ていきましょう!
交流の輪が広がる
仲の良い友達ができる
高校の時と同様、部活が同じ人と、仲良くなりやすいです。(6年間も同じ部活で頑張れば、仲が深まるのは当然です。)
大学は、体育祭やスポーツ大会などの学校行事が、高校に比べると少なく、クラス等もないため、高校に比べると「学校行事の中で友達を作る」機会が少ないです。
部活・サークルに所属すれば、なんだかんだ友達ができます。試験対策や、勉強の教えあいなどでも、助け合うことになります。
先輩からの話、過去の試料など
上下のつながりは意外と大切です。
部活は、大学生同士、特に先輩後輩の良い関係が築ける場です。
難しい講義について、先輩に教えてもらったり、その講義の過去の試料を見せてもらったりして、勉強がスムーズにできるようになります。
- 「解剖期間は帰る時間が遅くなる」
- 「その科目の知識は後々も使うから大切」
などと、経験者にしかわからない話が聞けて、とてもためになります。
こちらの記事でも、ちょこっと書いたように、医学部は「情報が命」です。授業や試験の情報を、先輩方から聞く機会は大切です。部活に入れば、そのような機会はいくらでもあります。
部活のOB.OGの方々と交流する機会もあるので、そのとき、病院で働いたときの苦労話、学生の時にやっておくといいことなど教えてもらえたりします。OB・OGの方々に病院実習などで会うと優しくしてもらえたりもします。
また、自分より年上の人と仲良くなると、悩みを聞いてもらえたりもします。年上の人には、広い視野・多面的ものの見方のできる人が多く、勉強になることも多々あります。
可愛い後輩もできる
後輩はかわいいです。
後輩に慕われるとうれしいです。
「試験資料の譲渡」など、自分が先輩にしてもらったことを、後輩にも引き継いでいきます。
病院の先生との会話が広がる
医学部の学生の多くは、何かしらの部活に所属しています。
病院で働いている先生(医師)も、昔は何かしらの部活に所属していた人がほとんどです。病院で実習などがあった際には、よくこんな会話がなされます。
- 先生「君、何部?」
- 学生「僕は〇〇部です。」
- 先生「あ、〇〇部ね・・・(ここから様々な会話。以下略)」
学生と病院の医師は年齢差があります。両者の共通の話題は
- 医学
- 社会一般のこと
- 学生生活(部活・プライベート)
に限られます。「部活トーク」は話題としてはもってこいなわけです。部活に所属していると、この「部活トーク」が楽しめます。話題には困りません。
体を動かす機会を得る
自分で、趣味で体を動かす習慣のある人には大丈夫ですが、大学生は、運動不足になりがちです。高校の時のように体育の授業がありません。インドア派の人は、その気になれば、全く動かなくても生きていけます。
不健康にもなりがちです。
部活に所属していれば、体を動かせます。
「そんなの一人でもやるじゃん」と言う人もいますが、一人で運動はなかなか勇気が出なかったり、継続できなかったり。
健康増進目的・運動目的で部活に所属する人も数多くいます。(緩い部活・休みやすい部活に多い印象です。)
どれだけ忙しくても複数のタスクにとりくめるようになる
部活に所属するメリットは、「人間関係を広げる」に留まりません。自らの能力も向上させます。「マルチタスク」をこなせるようにトレーニングされます。
この能力は大切です。僕も話で聞く限りですが、社会人(医者)になると、目の前のことだけに集中していてはダメと聞きます。例えば、外来診療、学会発表準備、病院カンファレンス準備など、複数の仕事・勉強を同時にこなしていかなければならないそうです。
別に、外来だけこなしていてもいいのですが、「同時並行にいろいろチャレンジしないと成長できないぞ」とよく言われています。
学生時代から、「勉強の合間に部活の形で運動して、趣味もして・・・・いろいろと両立させていこう」と試みるのは、このトレーニングになるのではないかと思います。
失った?青春を追いかける
自分語りになりますが、僕は怪我で、高二の時に部活の選手をやめて、マネージャーになりました。「あのとき怪我しないで部活を続けたかったなあ」なんて思っていたら、大学でも選手生活を続けられるではありませんか。
他にも、「受験を意識して、早めに部活を引退してた」と言う人も、医学部には、そこそこにいます。
高校生の時に思う存分できなかった分、大学生では皆、部活みたいな青春を楽しみたいのでしょう(推論)(あくまで僕の思いかも)
部活にはいるデメリット「だから部活に入らない!」
部活に所属することのデメリットとしては以下の3つがメインでしょう。
- 時間不足
- お金不足
- 人間関係の煩わしさ
では、それぞれについても見ていきましょう。
時間不足に苦しむ
部活に所属すると、自由な時間が減ることは明らかです。例えば、週3日、毎回2時間の部活を仮定すれば、週6時間も消費することになります。
部の付き合いや大会の時間(大会そのものや大会の場所への移動など)を含めれば、そのコストは膨らむでしょう。
部活に入らなければ、とりあえず、時間は生まれます。バイトや勉強にいそしめる時間が増えるという事です。
金欠に苦しむことも
時間と同様に部活にはお金もかかります。
医学部の大会は、ほとんどが「地方ごと」で行われることが多いです。(つまり、「東・西日本大会」「東北大会」「関東大会」「北陸大会」みたいな。)高校生の時と異なり、大会は「いきなり他県から始まる」ことが多いです。そのため、大学のある県以外での大会が数多くあります。そのため、移動費・宿泊費がかさむこともあります。(補助金が学費から出ている学校もあるそうですが)部活の運営も自分たちでやっているので、運営費も「部費」として出すことになります。
「飲み会」などのイベントにも足を運べば、更にお金のコストはかさむでしょう。
もちろん、お金をかけないように部活に入ることも出来ます。ただ、「お金のかかる部活」もあります。例えば、ウィンタースポーツ系の部活や、スポーツ環境が制限される部活(ヨットとか)は、お金がかかることは明らかです。
「金欠で部活を辞めたいです」とか「金欠なので、お金のかかりにくいこちらの部活に入りたいです。」という学生もそこそこいます。(大抵、金欠の学生に配慮があると思いますが、配慮される側も心苦しかったりすると思います。)
「くだらない」人間関係も!?
部活では友情がはぐくまれるのはもちろんですが、同時に、「くだらない」人間関係が生まれることもあり得ます。人間社会ですから当たり前です。(部活に入らなければ、良くも悪くも、くだらない人間関係は生まれません。)
大学生活を普通に営んでいれば、「類は友を呼ぶ」効果で、それなりに友達はできるでしょう。
(ただ、一方で、部活に所属すれば、自分とそりのあわない人もいる中で、「うまく生きていく」力を身につけられるかもしれません。)
部活に所属するかで迷ったら
ここまで、メリット・デメリットそれぞれを書けば、迷う人もいるかと思います。(中立的立場を排して言えば、「何かしらの部活には所属しておくべき」だと僕は思いますが、迷う人もいるでしょう。)
迷ったらこちらの記事をご覧ください。
以上、医学部の部活レポートでした!