- 医学生ってどんなバイトしてるのかな?
- 大学生になったらどんなバイトしよう?
今回はそんな疑問に答える記事を書きます!
医学生がしているバイトと言ってもぶっちゃけコンビニバイトとかありきたりなものも多いです! そんな内容をここの記事で書いたところで・・・って感じはあります。
だからこそ、典型的なバイトの紹介のみならず、働き方の形態(時間)やちょっと変わったアルバイトについて書いていきたいと思います。
働く時間の苦労
医学部に入って、(特に専門科目を学習しだすと、)正直、時間の面でいろいろ苦労します。
- 医学部の学生の多くは何かしらの部活に参加している。そのため、部活の練習時間に拘束される 。バイトの時間はそれに伴い制限される
- 授業で解剖実習や病院実習などがあると、学校や病院から帰る時間は毎日バラバラ・・・(かなり不規則。早く帰ることができる日もあれば、帰りが遅い時まで。例えば、「午後に授業」といっても14時に終わる日があれば19時に終わる日もあったり。)バイトでシフトなんて入れても、授業で行けなくなってしまう・・・なんてことも・・・
- 授業で疲れているから休みたい。友達とも遊びたい。遊ぶ時間も授業に合わせるため、予定はいきあたりばったりだったり・・・
(特に高学年で)厳しい実習などがあると、定期的なバイトはかなり難しいでしょう。そのため、決まった曜日・決まった時間に仕事を入れる人は少ないです。(土日の空いている時間や早朝、夜中にシフトを入れて働いたり、時間に融通の利かせやすいバイトをすることが多いでしょう。)
ですが、やはり試験前などにバイトをするのはつらいので、短期バイトや、長期休暇にまとめてお金を稼ぐ人が多い気がします。
下級生必見!高学年になるほど厳しくなるアルバイト事情ー早期に体験すべし!
この「時間の制約が厳しい事情」は高学年になるほど厳しくなります。
- 勉強・試験が厳しくなる
- 部活やサークルなど所属団体で活躍の機会が増える
- 実習が何よりもつらくなる(時間の確保の不安定化が進む)
そのため、「高学年になってから新しいバイトを始めるのは難しくなっていく」と言えます。ただでさえ学生生活が忙しくなっていくのに、新しくバイトを始めて、ストレスを追加することは極めてつらいことになります。
アルバイトの雇い手としても、「不安定にしかシフトに入れず、じきに卒業する医学部生」より、「よくシフトに入れる大学新入生(将来性あり)」の方を雇いたくなるのも当然です。
そのため、「上級生になってから新しくアルバイトを始める」ことは極めて難しいでしょう。上級生になってからもバイトをするとしたら、「何かしらの経験があるバイト」をすることになります。
そのため、上級生になって、アルバイトをするとしたら、「下級生のうちに経験したことがあるバイト」になります。もし、将来的に多くの種類のバイトをしようと思う方は、下級生のうちから経験をして、ある程度はその内実に触れておくことが望ましいです。
医学部生のバイトの典型例
そんな「時間の確保しにくい」医学部生が選ぶバイトは以下の3種類になります。
- 医学部生の強みを活かせるアルバイト
- 拘束時間が非常にフリーなアルバイト
- 何かしらの経験・交友関係などを広げられるアルバイト
以上3つのどれかになるでしょう。
医学部生の強みを活かせるバイトー塾講師・家庭教師
医学部生の強みとは何でしょう。それは「ある程度のレベルの受験勉強を得意とする」ことです。そのため、
- 塾講師
- 家庭教師
これらは、「ザ定番中の定番」です。誰しもが想像する定番アルバイトです。
- メリット:高時給・意外と時間の融通が利く
- デメリット:授業の準備などで時間外労働もあり・学年が上がるにつれ、受験時の学習内容を忘れていて苦労する
自分は2年生の時に塾講師・家庭教師を開始しましたが、その頃には、受験生時代に学習した内容を、結構忘れていました。サッと復習すればすぐに思い出しはしますが、受験生時代のレベルにまで実力を戻すのは難しいです。
その「失った実力を取り戻す時間」や、授業の予習時間など、意外と時間外労働も発生します。(時間外労働しないと、医学部生自身が満足な指導ができない。)塾業界は意外と時間外労働などは存在します。
拘束時間が非常にフリーな採点アルバイト
採点アルバイトは、「大手予備校の模試などの採点をする」アルバイトです。非常に時間に融通が利きます。
- 自宅でもできる
- いつでもできる(パソコンがある環境であれば深夜でも。好きな時間に可能)
- 経験を積むと高時給になる(一説によると時給1000⇒5000)
などのメリットがあります。学年が上がるにつれ、祭典アルバイトをする人が激増する感触です。これも、「ザ・医学部生の定番」のアルバイトと言えるかもしれません。
何かしらの経験・交友関係などを広げられるバイト
先程の「ザ・医学部生の定番」のアルバイトでは、「受験勉強」の強みを活かしていましたが、ここで紹介するアルバイトは少し違います。どちらかというと「ザ・定番・学生のアルバイト」です。
- 接客業
- コンビニなどでのアルバイト
多くの経験者の方々が「一度はやっておけ」とよく言うバイトが接客業です。お互いに助け合いの精神が芽生えるのは接客業が一番なんだとか。ただ、これらのアルバイトは、上級生になるとやる人が一気に減ります。部活やサークルに所属していない人がこの手のアルバイトを行っている印象です。
他にも、「大変だ急にお金が必要になった!」という時に、「夜間の単発アルバイト」(ex.パン工場での業務)などを行う学生もいます。ただ、昼間の勉学などに差し支えも出るため。経験者は口をそろえて「あのバイトはやめておけ」と言います。(一部物好きを除く)
大学(医学部)独自のアルバイト
大学・医学部独自のアルバイトも存在します。その典型例は以下の二つです。
- 実験被験者アルバイト
- 病院の業務補助アルバイト
実験バイト!
医学部独特?のバイトと言えば、実験被験者バイトにつきます。
医学部の学部生向けの掲示板に募集がかけてあったりします。僕が聞いたことのある話は
- 1週間、毎日自分の大便をとる
- 髪の毛に電流を流している
- 機械の中に入って問題を解く
等です。
実験は安全であるものばかりのようです。
40分*3回で10000円近くもらえたりします。意外と割のいいバイトですが、こういうバイトに参加できるのはかなり不定期です。また、成人男性ばかりに募集が掛けられるので、大学1年生は参加できなかったりします・・・(未成年だと保護者の同意等で面倒です。女性だと、上裸になれない、セクハラ扱いされたら大変などの理由から面倒です。)
追記:僕がアルバイトの雇用主に!
僕もアルバイトの雇い主の経験をしました!
病院の業務補助アルバイト
病院の業務補助アルバイトと言ってもその内容は様々です。
- 病院内の市場調査
- 大学で取得された研究データの整理
- 病院での会議への出席
- 講演におけるサクラ
以上はすべて、「意外と面白い」バイトです。僕の知る限りでは、「研究データの整理」をかなりやって、論文に名前を連ねたツワモノもいます。
医学部生は「病院における情報の秘匿性」を熟知し、アルバイトの業務内容を外に漏らすことはないので重宝されます。ただし、「どんな医学部生でも」できるわけではなく、ある程度信頼のおける学生が、先輩などに紹介されてアルバイトの存在を知る印象です。
結局みんなどんなバイトに行きつくのか
なんだかんだで自給の高い、かつ、「医学部生」として重宝される家庭教師に落ち着く気がします。
同じ時間、汗水たらしても「1時間で800円」か、「1時間で2000円か」、と聞かれたら、後者を選ぶのは必然となるのではないでしょうか。
ただ、上でも書いた通り、家庭教師は時間外労働が結構あるところもあるので、興味がある方は是非注意してください!
バイトを嫌う風潮
医学部生の間ではバイトを嫌う風潮もあります。医学生はいろいろなところから奨学金がもらえたりするのです。(卒業後、地域医療に貢献することを約束などで)
そして、「お医者さんになったら、
- お金はあるけど、遊びに行く時間はない、
- 遊びに行く体力もない(むしろ家で休みたい)
となるんだよー」なんて話はよく先輩医師達から聞きます。そのため、
- 今のうちに遊んでおかなきゃ
- バイトなんて労働、将来嫌でもするのだから!
という風潮は少しある気がします。
ただ、奨学金は時に危険です⇒医学部奨学金は危険!奨学金に縛られるデメリット
良く考えて奨学金などは取るようにしましょう。以上、医学生のバイト事情でした。