放射線

放射線事故と放射線による発がんなど

第一回第二回第三回と放射線について学んできました。放射線や原発について学んでいます。3つの記事を併せて読んでいただけると幸いです。

これらの記事の中で、

  • 放射線の定義や単位(第一回
  • 自然放射線や人工放射線の大きさ(第二回

と学習してきました。今回は、放射線事故や放射線による発がんについて学習します。

放射線事故

「放射線事故」と言えば、どんな放射線事故も危ないですが、事故の規模の尺度があります。その名前を「国際原子力事象評価尺度」と言います。

国際原子力事象評価尺度

国際原子力事象評価尺度(International Nuclear Event Scale)とは「原子力事故、原子力故障の評価の尺度」です。

  • 国際原子力委員会(IAEA)
  • 経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)

以上2つの機関が策定しました。(アイエーイーエー・オーイーシーディー、どちらも、ニュースで耳にする有名な機関ですね。)

評価は7段階で、1段階上がるごとに重大さが10倍になるとされています。(地震のマグニチュードと同じ感じ)

具体例

具体例としては以下の通りです。

レベル 参考事例
7
深刻な事故
チェルノブイリ原子力発電事故(1986)
福島第一原子力発電所(2011)
6
大事故
ウラル核惨事(1957)
5
事業所の外にも影響ある事故
スリーマイル島原子力発電所事故(1979)
4
事業所の外にも影響のない事故
東海村JCO臨界事故(1999)
3
重大な異常現象
東日本大震災における福島第二原子力発電所のトラブル(2011)
2
異常現象
関西電力美浜発電所二号機・蒸気発生器伝熱管損傷(1991)
1
逸脱
もんじゅナトリウム漏洩(1995)
0+
尺度以下
いろいろ
0-
尺度以下

原発事故

原発について理解

原発が危ない危ないという人もいますが、原発にもいくつか種類があることを知っておいてほしいです。

加圧水型原子炉(PWR)沸騰水型原子炉(BWR)があります。

加圧水型原子炉(PWR)

北海道・関西・四国・九州の各社が採用

沸騰水型原子炉(BWR)

東北・東京・中部・北陸・中国の各社が採用

原発事故による発がん

チェルノブイリ

チェルノブイリの原発の事故のあと、小児の甲状腺癌の発症頻度が上昇しました。これは原発から出た放射性ヨウ素が人々の体内に吸い込まれて、内部被ばくを起こしたことが原因のようです。(外部被ばくの影響はほとんどなかったようです。)

福島第一原発の事故は?

事故後、小児の甲状腺がんの頻度は、「まだ」上昇していないです。

甲状腺がんの検査は東北地方で多くなされています。甲状腺がんの人もいるが、原発事故との因果は不明・・・(一定数は原発抜きに甲状腺がんになるため)

今後数年間は統計を取らなければならないそうです。

検査は行われ続けてる

僕は詳しいところは知りませんが、原発事故当時、まだ子供で、福島やその周辺にいた人は、宮城や福島などで、無料で甲状腺癌の検査ができるそうです。

癌だとしたら早期治療が大切なこともありますので、気になる方は是非調べてみてください!

原爆による発がん

原発事故では「内部被ばくが多く外部被ばくは少ない」が特徴でした。

これと反対に、原爆では「外部被ばくが多く内部被ばくは少ない」ことが特徴として上げられます。

そのため、「原発事故で起きる体への負担」「原爆で起きる体への負担」違いますここをごっちゃにしないでください!

原爆の被爆は白血病や、固形癌、がん以外の病気も引き起こしました。この記事では白血病などについて、さらっと取り上げます。

白血病

潜伏期間は3-40年程度で、被ばく線量が少ないほど潜伏期間は長い。(被ばく後2-3年は白血病患者は出てこない)

固形癌

被曝後10-15年で増加してくる。

被曝した時の年齢が若いほど潜伏期間は長くなる。癌好発年齢になると、通常より癌になりやすくなっている。(多くが70歳で癌になるーみたいなイメージ)

その他の疾患

  • 子宮筋腫
  • 白内障
  • 心筋梗塞
  • 脳卒中

以上のような病気も、被ばくにより、統計的には増加することが知られています。意外と一見関係のなさそうな病気のリスクも増加するのです。

放射線被ばくに関する事実・単語

チェレンコフ放射

放射線というのは大体目には見えません。

ただ、眼球に高エネルギー放射線が照射されると、目の硝子体からチェレンコフ放射により光が発生し、患者は青い光を感知します。(注:硝子体は目ん玉の中のみずみずしいところ)

「青い光が見えた」なんて言っていたら、高いエネルギーの放射線を浴びているので注意が必要です。

東北って危ないの?

あて、ここで疑問に思うことがこれです。

実際問題、東北は危険か?

僕個人の答えとしてはNoです。

放射線測定は全国で行われていますが、必ずしも東北の放射線量が高いともいえない・・・

また、我々の気が付かない所に発がん物質なんて山ほどあるわけです。

東北地方の放射線物質を嫌って西日本に逃げたら、そこにはユーラシア大陸(中国とか)からの黄砂やpm2.5の被害が待っているわけです。

これらも癌のリスクをあげますが、だれもそんなこと気にしていません。

報道によって東北は危ないかのように言われてますが(確かに危険なところもあるだろうが)実際のところ、センシティブになる必要もないでしょう。

むしろ、健康のためには、たばこをやめるとか、運動をするとか、そういう当たり前のことをまずするべきでしょう。

まとめ

今回は、放射線に関する事故等が起きた際に、どのようなことが起きてきたかの統計を紹介しました。

あくまで統計で、実際に何が起きるかはわからないことが多いのです。

科学というものは、実際に起きてみて、それに理論を当てはめていくみたいなところがありますから、原発事故等が起きて初めて分かることもあるのです。

うやむやな情報に惑わされないようにしてください!

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