放射線

原発、放射線、放射能、放射性物質、正しく学べ~東日本大震災と福島原発

この記事を始めとして3回にわたって放射線や原発について学びます。(第二回第三回、も参考にしてください!)

長いイントロ

(この記事を書いている)今日は2018年3/10であり、明日は3/11東日本大震災から7年です。あの時、地震の直接的な被害のみならず、津波や原発等での二次災害も大きな被害を生みました

その後も、

  • 福島からよその県に移住した子供がいじめられたり、
  • 福島県の農作物が売れなくなったり、
  • はたまた、よその国に農作物を輸出できなくなったり・・・・・

「原発」は我々の大きな不安となり、また被害を生みました。たくさんの問題・課題生みました。

ですが、この原発放射線放射能・・・・

いろんな言葉が飛び交いましたが、はたして言葉を正しく理解をしていた人は何人程度いたのでしょう?

放射線の単位にもベクレル、シーベルトなどいろいろあります。我々が注目するべきはどの単位だったのでしょう?

無害なものを害と見なしたり有害なものを無害と見なしたりしていませんか?

当時はテレビに出ている人も、正しく理解せず、いたずらに騒いでいただけの気もします。(僕たちのメディアリテラシーについてもいつか考えて記事にした

今回はその放射線、放射能、等について正しく理解していきたいと思います!

放射線と放射能、放射性物質

定義を確認

まず、定義を確認しましょう。

分かりにくい場合は下の「具体的には」まで読み飛ばしてください!

放射線

放射線とは、ある運動エネルギーを持った電磁波および高速の粒子

イメージとしては、「目に見えないツブツブがめちゃんこ速く飛んでいる、これが放射線」

放射能

放射能とは、「放射線を出す能力。自発的に放射線が出される現象」

イメージとしては、「放射線が出てくる源」です。光を放つ電球が放射能をもち、放射線を出すーということです。

放射性物質

放射性物質とは、「放射能を有する(放射線を出す)物質」

イメージとしては、光を放つ「電球」そのものです。電球は放射線を出すものなので、放射性物質といいます。

具体的には

放射能、放射性物質

原発事故ではセシウムが有名でしたね。「放射性セシウム」なんて耳にしたことがあると思います。セシウムというのは元素です。

元素と言えば「水はH2Oで書ける!」なんてのは有名ですよね。Hは水素、Oは酸素をを表します。(元素、原子についてはぼかして書きます。すみません)

セシウムは同じようにCsで書き表されます。Csはセシウムと読むのですが、今回話題になっていたのは放射線を出すセシウムなのです。そのため「放射性セシウム」というわけです。

この放射性セシウムは放射線を出す能力を持ちますから、放射能を持ちます。

放射線

セシウム、またそれ以外の放射性物質から色んな種類の放射線が出ます。

有名なものには以下のようなものがあります。

  • α線(アルファ線)
  • β線(ベータ線)
  • γ線(ガンマ線)

それぞれ異なる特徴を持っています。(まったくの別物です。)

  • アルファ線が紙一枚で防げて、
  • ベータ線がアルミニウム、
  • ガンマ線は厚い鉛で防げる

なんてのは有名かと思います。

しかし「放射線」というものは、これだけではないのです!

  • 皆さんの携帯電話に使う電波
  • テレビのリモコンなどに使う赤外線
  • 日焼けの原因の紫外線

以上これらもも放射線です。

アルファ線など最初に書いた放射線と、電波や紫外線などの後半に書いた放射線との違いは、「空気を電離するか否か」。

分かりやすく言えば、空気の状態を化学的に変えるかどうか?ということです。

具体的に描くと、身の回りにある水(水蒸気)H2Oの状態を、アルファ線などは変えることができます。このため電離放射線と呼びます。

一方、赤外線などは、そのようなこと(物質を電離させること)はないため、非電離性放射線といいます。

電波など意外と身近なところにも放射線はあります。

我々が「放射線」というとアルファ線などと考えがちですがそんなこともないのです。

注意

「放射線セシウム」ではありません。放射線はセシウムから出される粒子のことです。

  • 「放射性セシウム」は放射線を出すセシウム
  • 「放射線」はそこから出る粒子

文字で書くと

  • ホウシャセン
  • ホウシャセイ

一文字しか変わりませんが、全く違うことは明らかかと思います。

放射線の単位

放射線の単位には

  • Bq(ベクレル)
  • Gy(グレイ) 
  • Sv(シーベルト)

と3つが知られています。これらの三つは全く違います。

Bq(ベクレル)

ベクレルは「放射性物質がどれだけ放射線を出す力があるか」を表す単位です。放射性物質の「強さ」みたいなものです。

Gy(グレイ) 

グレイは「出てきた放射線が、人体や物質にどれくらい吸収されるのか」を表す単位です。

「吸収される=悪いこと」と考えがちですが、そんなこともありません。シーベルトと単位をごっちゃにしないようにしましょう。

Sv(シーベルト)

シーベルトは、「ヒトが吸収した放射線でどれくらい影響が出るのか」を表す単位です。

シーベルトとグレイはごっちゃになりますが、吸収されても無害なものは、シーベルトは小さい。体に影響がある物がシーベルトの単位に出てくると理解しましょう。

まとめ

今回の記事では

  • 放射線
  • 放射能
  • 放射性物質

の言葉の定義についてまとめました。似たような音ですが、中身は全く違うのですね。

また、放射線の単位についても学習しました。放射線に関わる事故ではいろいろなメディアで異なる単位が使われたり、単位を変えて誇張したりしますが、間違えないようにしましょう。

正しい理解をしましょう。

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