医学部では「一度留年した人が再び留年しやすい」という風潮があります。(他の学部もそうかもしれません)
僕らの間では、2回留年してしまうことを「貫通」と言います。(学年を突き破って下の学年に落ちていくことから)
この「貫通」は割と「よくあること」だったりします。
今回は、なぜそうなるのか、について考えられる理由を列挙していきます。
医学部で一度留年した人が再び留年しやすい理由
理由としては主に、
- 留年生の交友関係の問題
- 竜粘性本人の問題(性格的問題・精神的問題・学力的問題)
以上4つがあります。それぞれの項目についてみていきましょう。
留年生の交友関係の問題~友達(試験対策協力者)の喪失orレベルの低下
これが理由として一番大きいでしょう。
留年をすることで、仲の良い友達が減ります。すると、「授業中に、先生がここ出るって言ってたよ」といったような試験情報を共有できる友達が減ります。
1人で全ての試験の情報を網羅していくのは大変です。1人で頑張っているうちに、また留年への危機を迎えてしまいます。
万が一、留年生同士で仲良くなり、友達は減らなかったとしましょう。ただ、その場合、その「友達」の学力的レベルが低下してしまいます。
留年した学生は、下の学年になじむよりは、留年生同士で仲良くなります。(留年性が多い医学部での弊害です。)
そうすると、「留年生」という「昨年度進級できなかった人」同士で試験対策をしたり、一緒に授業を受けたりするので、いろいろ問題が出てきたりします。
例えば、「留年性同士でつるんでいて、麻雀を教えてもらって、授業中もやっている」みたいな学生もいます。「留年生同士でつるんで、危機感のないまままた留年していく」ということです。
留年生自身の問題
性格的問題~留年生が楽観的
厳しい進級判定で、留年者がたくさん出てくる学校はともかく、毎年数人しか留年生が出ない学校では、留年生の性格が楽観的である場合が多いです。
例えば、裕福なお坊ちゃんは、「ぱぱが留年を許してくれたー」みたいな感じに、留年への抵抗がなくなっていたりします。同時に、試験への危機感なども薄かったりします。
そんなこんなで、「留年しやすい性格」の人はいます。
精神的問題~留年への慣れ
似たような理由(精神的な理由)として、「留年に慣れてしまった」という事も考えられます。
最初は(留年する前は)「留年したくないよお」と一生懸命勉強していたのに、いざ留年してみると、「あれ、留年大したことないじゃん」となる人もいるそうです。
そして「まあ、留年してもいいかあ」なんて考えのまま、生活してしまうのです。危機感を持たずに生活するため、また留年する確率は高いです。
そもそもの学力不足
残念ながら、不幸なことに、「勉強をがんばっているのに留年しちゃう人」はいます。
勉強法が悪いのか、試験で全力を出せないのか(緊張に弱いのか)理由は分かりませんが、「あの人が留年するの?」という人が、ひっそりと留年しているときがあります。
そんな人は、「なぜか」留年を繰り返しちゃったりします。
国家試験再受験者の数値
「国家試験の合格率」というものが、最近医学部受験(大学受験)界隈で有名です。
この数値を見てみれば分かるのですが、「医学部現役生の国家試験合格率」と、
「国家試験再受験生の国試の合格率(医学部現役時に国家試験に落ちた人が、翌年以降に国家試験を受験した際の合格率)」だと、前者の方が合格率は、かなり高いです。
これは、「一度留年した人が再び留年しやすい理由」と同じことが言えると思います。
人生いろいろあってそれもまたいいですが、一度きりの人生、ある程度のメリハリはあったほうがよいかもしれませんね。
以上、「一度留年した人が再び留年しやすい理由」でした!
模試留年された方がいらっしゃいましたら以下の記事を参考にしてみてください!