今回は「医学部で留年した人が考えるべきこと・知っておくべきこと」を書いていきたいと思います。
第一にするべきこと
まず、「自分が留年した」と分かった時に、まず自分がするべきことはなんでしょうか?それは、「なぜ留年したかをしっかり考えること」です。
皆様の多くは「留年したと分かったら、まず、親などの扶養者に報告すべきだろう」とおっしゃられる方もいるでしょう。ただ、僕は、まず、「なぜ留年したかを考える」べきだと思います。
最初に、いきなり、親に、「ごめん。俺留年した。」なんて伝えても、親は気が動転するだけでしょう。親としては、留年はそこまで良いものでもありません。
- 「なんで?どうして?」
- 「親はどうすればよかったの?親として私たちは何をしてあげられたの?」
などと親は考えます。親は一生懸命子供に干渉してくることもあります。親から子供への干渉は、必ずしも良いものではなく、時には害になるので注意が必要です。(親は子供のことを必ずしもすべて知っているわけではない!!!)
そのため、まず、「なぜ留年したのか」を自分で把握しておき、簡潔に、離せるようにしておきましょう。
- 自分の生活リズムが悪かった(ため授業の出席日数が足りなかった)
- 自分のやる気が出なかった(ため出席が足りなかった or 試験勉強ができなかった)
- 家が学校から遠いかった(ため、まともに勉強ができなかった。通学に時間をとられた)
少なくともこれくらいの次元で「なぜ自分が留年したのか」その理由を親でもわかるように説明できるようにしておきましょう。
親としては、「親は何をしてあげられるか」「親としてどうすればよいか」を直接言ってもらえると助かるようです。
どうすればよいかを考える
留年の理由が分かったら、「では、どうすればよかったか?これからどうするべきか?」を考え、解決していきましょう。(この段階で、「人に相談する」ということは非常に重要です。)親と相談するのも一つの手です。大学生活を営む上で、何かの不備があったと言えるなら、それを補えるように動きましょう。
例えば、留年の一番多い理由は、「本人の勉強に対するモチベーションの低下」です。このモチベーションの低下の理由には、
- 本人の恵まれた環境への甘え
- 本人の心の病
などがあります。色々な理由について考慮しながら(「留年の原因はこれだ!」と断定せずに)「では、つぎどうするか」を考えましょう。
留年したらおこること
留年した後自分はどうなるかを知っておきましょう。
経済面
留年は、学生に、経済的な大きな損失をもたらします。
学費・生活費
まず、学費と生活費が1年間分余分に必要となります。国立大学であれば学費は50万円程度ですが(それでも高い!)私立大学になれば、数百万円の損失です。
「バイトしているから留年しちゃった」なんて言っていた学生がいましたが、本末転倒です。留年しない方がよっぽど儲かります。
奨学金などが打ち切り
奨学金をもらっている人は、絶対に留年してはいけません。奨学金が打ち切りになります。即座に返済を迫られる場合もあります。
人間関係
人間関係の問題は人に依ります。気さくな人は、留年して学年が下がってもすぐに友達ができたりします。ただ、なかなか周囲に溶け込みにくい人(留年性はこちらが多い)は今までいた友達を失い、大変なことになります。(孤立してしまう)
キャリア・社会的視点
留年は、キャリアに問題が生じる原因になりますし、社会的にもあまりほめられた斧ではありません。留年した期間を有意義に活用していくことや、その「時間の有意義な使い方」を説明できるようにしておくことが求められます。