今回は、「医学部に向いている人・向いていない人」というテーマで記事を書いていきます。
医学部はお勧め!だけれども・・・
僕は結構、医学部に進学されることを皆様に勧めます。
医師免許は取って損はないです。
医師は「就職先がない」ことはないです。研究もできます。
そんなわけで、皆様に医学部進学をお勧めしています。
ただ、やはり、自分が再試験にかかった経験などから、「医学部って意外とつらいところもあるよなあ」なんて感じました。
振り返れば、自分の知り合いからも、何人か留年者は出ています。
医学に愛想尽きて退学して東大・東工大に行った人もいます。(これは知り合いでもない人)
「医学部に向いている人」「向いていない人」
そんなことについて考えた内容を書いていきます。
医学部に向いている人
医学部に向いている人は以下の通りです。
- 医学に興味がある人
- 暗記が得意な人
- 単調作業に耐えられる人
- プレッシャーに強い人
- 割と楽観的な人
- コツコツ勉強ができる人
- 一夜漬けでも一気に集中ができる人
以上の項目の内、幾つかの項目に当てはまれば、医学部に向いていると思います。
個人的な考えとしては、「医学に興味がある」だけでは、正直、進級を続けていくことはつらい作業になると思います。
医学部にいれば、「興味がない分野」も出てきます。
- 『医業』に興味があって医学部を受験して、入学してみれば、基礎医学ばかり・・・・
- 気が付けば、よくわからない化学反応式を覚えたり、カタカナを覚えたり・・・・
- 気が付けば、最初に持っていた医業への興味はなくなり、「あれ、俺何しに来たんだろう・・・」
なんてことにもなります。
そんな中でも、コツコツ勉強して、(あるいは一気にがーーっと集中して勉強して)試験を乗り越えていけること(能力・性格)が、「医学部向き」と言えます。
留年者が多く出てくる中、
- プレッシャーに打ち勝てる人
- プレッシャーをあまり感じない人
なども医学部向きと言えるでしょう。
医学部に向いていない人
基本的には「医学部に向いている人」の反対です。強いてあげるとすれば、「天才型」の人は、医学部では辛いかもしれません。具体的に言えば、
- 「高校までで、数学・物理が一瞬で理解できて、得意。」
- 「勉強あんまりしなくても、医学部程度には入れた」
なんて言う人は大変です。
「天才型」の人は、「論理を理解する能力」にたけています。その能力によって大学合格まで来ました。
ただ、医学部では、「論理の理解力」はあまり求められません。
医学部の試験では、「覚えるか覚えてないか」の勝負になることが多いです。(高いレベルになれば論理力も必須ではあるが、学部段階ではあまり力は必要ない。)
「天才型」の人が、高校生の時と同じように、大学で勉強を進めていると、「暗記だるい」「試験辛い」という事になります。
「天才型」の方へ
今まで努力を知らず、己のポテンシャルのみで生きてきた人は、大学生活のどこかで、今までの学習スタイルをチェンジさせなければなりません。
どうチェンジさせるかは、自分の頭で考えたり、他の人のまねをしたり・・・・
僕は天才型ではないのでわかりませんが、「他の人のマネ」は良いと思います。
「医学部に向いていないのではないか」と悩んだら
- 「自分は医学部に向いていなかったのではないだろうか」
- 「自分は医学部に向いていなさそうだから神学はやめようかな」
なんて感じてしまった学生には言いたいです。「ちょっと待て」と。
医学部生は誰しもが、入学時から完璧なわけではありません。「医学部の6年間」をかけて、少しづつ成長していくわけです。
- CBT/OSCE
- 医師国家試験
以上のような試験により、「医師としての最低限度の質」は担保されます。ひとつひとつの目標・ステップを経て、徐々に医師へと近づいていくわけです。
前半部分でも書いた通り、「医師」という職業は良いです。医学部に入ってよかったなと、学年が上がるにつれて徐々に実感します。迷ったら入ってみることもお勧めします。